残債が残った土地建物を、銀行に無断で贈与したら?
トラブル
土地と建物の名義変更についてです。
私の所有している土地建物の名義を長男に変更したいのですが、住宅ローンの支払いが280万円程残っています。
不動産に詳しい知人によると、抵当権の銀行に内緒で長男名義に変更して、これまでどおりローンを返済し続ければよいのでは、とアドバイスを受けましたが、ネットで調べていくうちに抵当権の銀行の同意があって名義変更できるものではないかとアドバイスに対する不信感を覚えました。
もし、知人の勧める方法をとった場合、訴えられたりすることはあるのでしょうか?
また、知人の勧める方法は実際できることなのでしょうか?
もちろん、ローンの支払いを私が放棄するということではなく、これまでどおり支払いは確実におこないます。ただ、名義を長男へ変えたいだけです。
対処法
一般的には、銀行が抵当権の設定を受けている不動産の名義変更をするには、銀行の同意が必要とローン契約書に定められていることが多いのではないかと思います。ですから、銀行に無断で名義変更をすると、銀行のローンについて違約により期限の利益を喪失し、全額返済を求められることにもなりかねませんので、名義変更が必要であれば、事前に銀行に相談するようにしてください。また、単に名義変更をするだけだと、贈与税の課税対象にもなる可能性がありますので、税務的な面からも税理士に相談されることをお勧めします。