立秋を過ぎてようやく朝夕にほのかな秋の気配が感じられる頃ですが全国的にはまだ暑さは続いているようです。
さて、家を計画する際に、まずは配置計画から始まります。計画する土地は富裕者の大邸宅は別として一般的には60坪前後でしょう。
土地に配置される要素は大別すると、家屋、庭、駐車スペース、門から玄関までのアプローチとなります。
60坪前後の土地で余裕はありませんから、通常熟練といわれる建築士は家屋は出来るだけ北側の境界線に法の許す限り近づけて配置します。
北側斜線や壁面後退の規制をギリギリかわして北方位に寄せます。これは庭等のスペースを南方位に確保する為です。
残ったスペースに門から玄関までのアプローチを配置し、リビングに近接したスペースに庭を確保する。そして道路と接して駐車場を配すと配置計画の大枠は決定します。
ここで家相風水的に注意するポイントがあります。
道路境界間口のどこに門扉を設けるか、以前このコラムで土地相についてふれましたが、門扉は土地相からの吉相配置と家相からの吉相配置を同時にみて配置決定しなければなりません。
この配置で重要な点は門から玄関までのアプローチをダイレクトアプローチにしないという事です。
物理的に直線で結ぶ事が可能であっても必ずクランクを設けて動線計画をする。
クランクの角度は理想的には45°前後、動線距離は180cm以上です。クランク箇所は2箇所以内、多すぎてもだめです。角度も90°以上の鋭角は避ける事。
家相24方位で決定した玄関の吉相配置方位の延長線上で同角度内の24方位に門扉も納める。
この場合、人の動線は上記の軌跡を描きますが形状的にこの動線に合わせて曲がった通路をつくれという事ではありません。
アプローチスペースは矩形のスペースでも結構です。実際に人がアプローチするとその動線が上記の様な角度を持った動きになると言うことです。
計画の順序として敷地の形状、質、キャパシティーによって敷地内配置計画が決まれば、次に家屋の間取り計画を吉相計画で決定し結果として玄関の方位配置が決まる、その玄関の位置に応じて門扉の配置が自ずと決まります。
道路境界線の間口寸法の程度にも因りますがこの際に駐車場出入口との兼ね合いも同時に考慮しなければなりません。
家相風水による駐車場スペースの吉相配置も熟慮する必要がありますが・・これはいずれ次回以降にみていきましょう。