前回のコラムは、土地相から読み取る門扉と家相から読み取る玄関との関係を吉相配置する場合のツボを相対的に考察しました。
今回は配置計画で重要な駐車場の吉相配置についてみていきます。
現代では一家に一台から二台は自動車をお持ちです。交通
の便の悪い田舎の地域は家族の全員がマイカーを持っているのも珍しくありません。
家相では駐車場を計画する上でこれだけは避けるネガティブポイントがあります。重要な事は構造が木造の場合はビルトインガレージは必ず避けて母屋とは切り離し屋外配置とする事。
しかし用土地域が商業系の場合、土地のキャパ的に建ぺい率80%となればこうはいきません。駐車場のスペース用の余った敷地は屋外には有りません。
必然的にビルトインガレージとなります。商業系で用土地域が建ぺい率80%で容積率500%の様なキャパの土地で個人住宅のみの計画は稀ですが住宅と店舗併用型等のパターンはよくあります。
一階がガレージと店舗エントランス、住宅玄関で低層階を店舗、事務所とし高層階を居住スペースというプランです。こういう計画は3階以下のプランであっても構造は木造としない事。鉄骨造でもダメです。
必ずRC造として駐車場は他の居室と繋がる開口部や隙間は設けない。汚気(排ガス)が居室に流入するような構造は禁忌です。
開口部は外部に取り、機械換気設備を設けて換気を常に心がけて下さい。
商業系用途地域は物理的に屋外に駐車スペースを設ける事が出来ませんが、その他の住居系用土地域の場合は屋外に駐車スペースを設けて母屋との離隔は180cm以上として下さい。
家相風水気学では駐車場を不浄カテゴリーに入れます。駐車場の敷地内配置は限られたスペースの中で他の要素(庭、玄関アプローチ)の残ったスペースとなりがちです。
方位的には家屋を中心に吉凶24方位の中で主人の本命星方位とその方位に対冲する(本命的殺)方位を避ける。
どうしても避けられない場合はその方位に走る正中線、四隅線の線上に常緑樹を設けて凶意を軽減する様にして下さい。
駐車場施設としては屋根だけのカーポートを設置して排ガスが滞留しないように注意する事が肝要です。
今回は凶相を避ける禁忌のネガティブポイントのみですがこれを守れば家相土地相は自ずと吉相に導かれるはずです。