男性、女性を問わず30代から40代に入ると、仕事も油が乗って会社の中心的立場となり、家族も増え子供も育つ。2DK賃貸アパートも手狭になってきてさあどうするか。
広めの賃貸マンションに転居するか、分譲マンションを買うか、建売一戸建てにするか、とりあえず土地を物色するか。
バブル崩壊から20年以上たち、リーマンショックで追い打ちをかけられ日本経済も青息吐息です。土地神話も既に崩壊。昔のように持ち家に対するステータスも価値観がうすれてきている様です。
尤もこの持ち家に価値観をおく持ち家至上主義は戦後に政府が国策として進めてきたものです。1939年に国家総動員法が制定されその勅令として地代家賃統制令が実施され終戦後も継続しました。
その背景は様々あるのですが、地主は借家が建てられなくなり、国は持ち家を奨励しました。旧住宅金融公庫も1950年に発足しその他、政府は国民の持ち家推進の為の政策を次々に実施して行きました。
結果として羊のように従順なこの国の民は経済の発展と共に「男なら家を建てる事は人生最大の大事。」とばかりに強迫観念を募らせ、戦前は国民の7割から8割が借家住まいだった比率が戦後には逆転していったのです。
しかし現在、「一生賃貸ぐらしでもいいや、税金もかからんし莫大な金利を払いながらの借金生活は御免だ。」と割り切った考えの若い人達も増えています。
話を戻しますが、賃貸、分譲、一戸建てに係わらず家相はその家の住人に少なからず影響を与えます。今回はその中でも一戸建て住宅についてみてみましょう。
特に土地購入から第一歩を始める場合は吉相企画で踏み出しましょう。吉相の土地を買い吉相の間取りを企画して人生を供にする吉相住宅に暮らす。一生を貫く仕事を持つ事と同様に重要なことです。
では吉相の土地をどのように選定すればいいか。多様な要素がありますが今回は解りやすく、まず道路と土地の関係をポイントだけ端的に記述します。
・ 角地ではない事。
・ 道路に対するまぐちより奥行が長い事。
・ まぐちは道路幅員より広い事。
・ そして土地は幹線道路から50m前後離隔している事。
・ 50mより短すぎても長すぎても吉相が薄れます。土地の前面道路は幅員6m?8m程度。歩道付きの道路ならば12m前後がベスト。
・ 交差点からは25m以上、横断歩道からは20m以上離隔している事。
・ ここで最も重要な事は「路殺」では無いこと。(「路殺」がどのような形態かは後日詳しく記述します。)
土地に対する道路の配置次第で家相が吉相顕現ベクトルか、凶相顕現ベクトルか、明確に分れます。最適な道路配置は土地の東側配置がベスト。次に南側配置、西側配置、北側配置の順になります。
土地が広い場合は道路が凶相配置でも家屋のプラン次第で吉相顕現は可能になります。
今回は土地と道路の関係に絞って考察しましたが、土地相を診断する際は他にも様々な角度から考察します。次回から少しずつ触れていきましょう。