先日、土地購入の契約を終えて、さあこれから本番という御夫婦から相談を受けました。
土地を買った後で、通ってる陶芸教室の仲間から土地相の俗説を聞かされたという、よくある話。
「ちょうど何か習い事を始めようかと思ってたときに新聞の折込を見ましたの。今だと入会料が無料だというコトで、それでも月々1万円で週1回、材料費は別なんですけど、まァお安いほうじゃないかしら陶芸教室としては。」
「ソウですか。」
「そこで知り合ったお友達で家相の教室にも通っている方がいらして。土地を買ったっていいましたら、土地にも土地相があるって聞いて。」
「診てもらったんですね。」
「えェ、勉強中だから料金はイイからって、診てもらいましたの。これなんですけど。」
「ほぉ。」
「最悪でしょ、私もぉなんだか悲しくなってきちゃって、主人に当たったりなんかして。」
「まァまァ、ご主人に罪はないですから。」
「ソレはソウなんですけど、やっぱりプロにチャンと診てもらおうって主人と話して・・先生、何とかお願いします。お助け下さい。」
「いや私が診断したからって大凶のものが大吉にはならないですよ。専門家としてキチンと診ますがね。」
「お願いします。対処法なんかあればアドバイスもお願いします。」
土地を買った後、家を建てた後、地相や家相の話を聞いて慌てて相談に来られる方がよくおられます。
家相の場合は設計事務所なり工務店なりに設計を依頼した場合は、プランに入る前に「家相は気にされますか。」と聞かれる事が普通です。
プランが進んだ後で家相の事をもちだされると計画が振り出しに戻る為です。
「気にされますか。」と聞かれると、気にしないと答える人はむしろ少数派だと言えるでしょう。これは大手のハウスメーカーの統計にも出ています。
しかし土地の場合は「土地相は気にされますか。」と聞く不動産屋はまずいないでしょう。
家相の場合は計画や設計段階でのリスク回避の為に聞いておきますが、土地の売買についてはこういうリスクが無い為、知っていても触れません。
土地相の重要さを知る機会もないのが実情ですが、今までに何回か土地相についてはこのコラムで触れてきましたが、本日ここに訪れた方はぜひ土地購入の際は土地相診断をお忘れなく。
後からでは手遅れですゾ。