ほとんどの方はイメージ主導?
土地から探す家作りをされる方は、「どんな素敵な場所に住もうかな?」といっそう夢が膨らみますよね。しかしその一方で、いざ土地探しを始めると要望と金額の折り合いが付かずに、困ってしまう方もいらっしゃると思います。既に土地探しをされている方と話をすると、「何となく〇〇坪以上は欲しい」といったイメージで探されている方が多く、最低限必要な大きさをご存知の方は少ないようです。
最低限の大きさを知っておくことは大切
イメージ主導でうまく行くこともありますが、自分たちが家作りをする上で最低限必要な土地の大きさを知っておくことは非常に重要です。何となくで50坪以上の土地ばかり見ている方でも、実は40坪の土地があれば十分計画が成立してしまう…なんてこともよくある話です。正しい認識を持っておくことで、良い土地を見逃すリスクが少なくなるばかりか適正な予算配分が出来るようになり、家作りをより充実させることが可能になりますので、しっかりと勉強しましょう。
まずは建物の大きさが基準
当たり前のことですが建物を建てるための土地ですから、建物の大きさが基準となります。まずは間取りプラン集などから、ご自身が住みたい大きさの家をピックアップしてみてください。
次に、建物の建築面積に『家の周りのスペース』、『駐車場スペース』、『庭のスペース』を足したものが、あなたにとって最低限必要な土地の面積です。
家の周りのスペース : 建物の大きさにもよるが、10坪程度が目安。接道が二方向以上ある場合は、家の周りのスペースを駐車場に出来るため、無駄が少なくなる。
駐車場スペース : 車種や停め方にもよるが、奥行き5.0m、車幅2.0m、ドア開閉スペース0.5m、とすると、1台(4.5坪)、2台(8.3坪)、3台(12.1坪)、4台(15.9坪)、5台(19.7坪)が目安
庭のスペース : 自分の部屋の大きさを基準にして、必要な大きさをイメージすると良い。2畳で1坪。
とても簡単でしたね。計算してみると、「思ったよりも小さい土地で家作りが出来るんだ」という方は多いと思います。今回の方法は非常に単純な計算でしたが、現在は間取りの自由度が高いため、2階を張り出したり、車庫をビルドインにするなどして、計算した値よりも小さい土地で建物を建てることが可能なケースもあります。気になる土地があったら、少々小さくても一度プロに相談してみるのが良い土地を見逃さないコツです。