基本的な考え方
予算に当てる資金は大まかに次の3つに区分されます。
自己資金 : ご自身で貯めた預貯金、有価証券などを売却して用意した現金。
住宅ローン : 銀行から借りる住宅ローン。月々とボーナスで返済する。
親族からの贈与 : ご両親などから住宅の原資として受ける贈与。
このなかで一番設定が難しいのが住宅ローンです。それでは住宅ローンの金額をいくらに設定するかに焦点を当てて、お話をしていきたいと思います。
大切なのは、無理なく返していけること
住宅ローンのお話をすると、皆さんが一番気にされるのは「一体いくら借りられるのだろうか?」という点ではないでしょうか?これは、個人の属性(勤務先、勤続年数、借金の有無)や借入先などにもよりますが、額面年収(税金などを引かれる前)の6?8倍というのが一般的です。
このお話をさせていただくと、「意外と多く借りられるんですね!」と言われる方が結構いらっしゃいます。しかし、少し待ってください。住宅ローンは家を建てたあとで何十年と続いていくものです。ですから、一番大切なのは『いくらなら借りられるか?』ではなく、『いくらなら返せるか?』という点です。
適正額をローン早見票でチェックしてみよう。
ローン早見票で、月々とボーナスの返済額からローンの金額を算出してみてください。返済期間は10年、15年、20年、25年、30年、35年で設定してありますので、ご自身に当てはまるものを見てください。
※金利は目安として2.0%としています。実際の金利は金融機関により異なります。
※ボーナス返済は年2回、ボーナスの金額は1回あたりの金額です。
【10年返済】 【15年返済】 【20年返済】 【25年返済】 【30年返済】 【35年返済】
この票から算出したローン金額に自己資金、贈与を合わせた金額があなたの建築予算です。無理の無いラインはご夫婦で認識が異なる場合もありますので、一緒に話し合ってみてくださいね。