時期尚早の契約は避ける
住宅業界を見回すと、まだ話が煮詰まっていないのにもかかわらず、契約を取りたいがために契約を迫ってくる営業がいます。営業は契約を取ることが仕事ですので分からなくもありませんが、施主の満足を差し置いての契約は言語道断です。まだ不明な点が多かったり、家族間の話し合いがまとまっていない場合は、安易に契約してはいけません。よく、「キャンペーンを理由に今月中の契約を迫られた」という話を聞きますが、一月違いで金額が大幅に変わるということはごくごく稀なので、キャンペーンだけを理由に無理やり時期を前倒しするべきではないと思います。
見積書をもう一度チェック
見積書の内容がしっかりと要望どおりのものになっているかを確認してください。よくあるトラブルは、「付いていると思っていた設備が抜けていた。」というトラブルです。打ち合わせ時に「付けてください」と依頼したつもりでも、意外と抜けていることもあるので注意が必要です。特に、世間話の中で出た項目や、現場見学会などメモが取れない状況で伝えたものは抜けやすいため、確認するようにしてください。
その他確認すべき項目
正式な契約成立前に、確認しておくべき項目もあります。次に挙げる項目は必ずチェックするようにしましょう。
支払い計画 : 手付金、中間金、最終金のタイミングと割合はとても大切です。後になって「聞いてませんでした」ということにならないようにチェックしてください。
保証内容 : 建物に何かあったときに大切なのが、この保証の項目です。何年保証してくれるかはメーカーによってばらつきがありますので、確認するようにしてください。
契約解除の条件 : 契約前から解除になったときの心配をしたくはありませんが、必ず確認すべき項目です。「契約後、メーカー側の対応があまりに酷いので契約解除を申し出たら、手付金を全額没収と言われた。」というように理不尽な事例はよくありますので、契約書にどのような記載があるか確認するようにしましょう。契約書の内容と違う説明をされた場合には、覚書を書いてもらうと身を守ることにつながります。
あまり神経質になりすぎてもいけませんが、家づくりの節目になりますのでしっかりと確認するようにしましょう!