部屋と同様にLDKに関しても生活のイメージを膨らませてください。特に、LDKは家族団欒の中心となる非常に重要なところであり、「暮らし」をイメージする際に、最重要といっても過言ではありません。
リビングダイニングで重要なポイントは、テレビ、ソファ、ダイニングテーブルの3点の配置です。この大物家具を配置して、動線よく生活できるかどうかがポイントとなります。たまに見受けられるのが、日当たりを重視して、採光部分が大きい掃出し窓を多用しているリビングがあります。一見、日当たりが良く素敵なリビングに見えます。しかし、家具の配置を考えた際に、掃出し窓の部分には家具が置けないため、その配置にかなりの制限がかかることが分かります。もちろん、窓を無視して、家具を置くことは可能ですが、あまりセンスのよいリビングにはなりません。必ず3点の配置をイメージしてください。すっとイメージがわいてくる物件であれば、安心して検討することができます。
キッチンに関しては、主にキッチンを使う人が主導権をもって判断してください。最近はカウンターキッチンが多くなっておりますが、常にキッチンをきれいにしておかないと見栄えが悪いため、あえて奥まった壁付けのキッチンを探している方もいらっしゃいます。最近増えてきているオープンなカウンターキッチンの場合、壁側に吊戸棚がついているケースが良くあります。背の高い食器棚を置きたい方にとっては、その吊戸棚が干渉してしまう可能性が高いので、しっかりと寸法を測っておく必要があります。また、食洗器の有無や、無い場合に後付けで設置ができるのかどうか等々も、どのようにキッチンを使用したいのかによって大きく対応が異なります。そのキッチンでどういった料理作り、みんなに振る舞い、片づけをする、そういった一連の流れを実際に使用する人がイメージできるのかどうかを確認する必要があります。
イメージに合わないところがあれば、そこをリフォーム等で直して対応が可能なのかどうか、もしくは使い方等でイメージに近い事ができるのかどうかを検討するのが良いと思います。 新しい暮らしを手に入れて使い勝手が悪いのは、かなりストレスになると思います。現実的にかなりの部分は、「慣れ」で気にならなくなると思いますが、事前に出来る限りの努力をしておくことが失敗しない物件選びだと思います。 少しでもお役に立てれば幸いです。