私達の生活は簡単に言えば「和洋折衷」なスタイルを無意識のうちにとりいれ、前回コラムでもお伝えしましたが、生活様式の和洋の混在のみならず、生活道具も同様なのだと思います。
こんにちは。サカイデザインネットワークの酒井です。 来週から11月となり、早いもので今年もあと2か月になるのですね。
どんなにスタイリッシュでモダンな空間でも、食事では箸を使い、茶碗でご飯を食べるというライフスタイルは、日本様式の特徴とも言えます。 洋食が連日続けば、日本人であればやはり和食が食べたくなるものです。
住まいの空間でも、玄関で靴を脱ぎ、畳や床にゴロっと座ったり寝転ぶことで安らぎを感じる方は世代に関係なく意外と多く、日本人らしい衣食住文化を見つめなおし、暮らしのスタイルを考えることは大切だと感じます。
たとえば「和食器の似合う空間」をコンセプトに住まいをデザインする、という考え方も住まいを考えるうえで一つのスタイルになります。 上質な和食器の繊細さは、その空間にどこか安らぎと落ち着きを感じさせるものです。