土地付き一戸建ての場合は、土地の選定も大変ですが土地が決まった後も難題がたくさん待っています。
気に入った土地を買って、さあどんな家を建てよう・・・「某」家族の葛藤が始まります。
不動産屋から受けたレクチャーによると第一種住居地域で容積率200%建ぺい率60%、土地が約50坪だから建ぺい率から逆算すると2階建で延床面積が60坪の家が可能との事。家族四人十分の広さです。
3箇所の候補から土地相を診てもらって一番いい物件に決めました。
不動産屋に紹介された工務店の社長が明日挨拶に来るという。奥さんはチラシの裏に書きためた間取り図を検討中。
御亭主は「家に長くいるのは君だから、君が気にいったようにすればいいさ。」と無関心を装っていますが、自分専用の書斎は無理でも書斎コーナーはどこかの片隅になんとしても造ろうと、ささやかな夢を膨らませています。
「私ねェ、このプランがいいと思うの。土地的にはさぁ60坪は可能でしょ、延面積。ねエ見てこの第7案よ。ちょうど納まりそうじゃない、この土地の形だと。」 「縮尺は合ってるのかい、土地の敷地図と間取図・・・。」
奥さんは駅前の本屋で買った[ハイソな貴女の為に!究極の間取り100選]からぱくった間取り図を片手に御亭主を横目で睨んで「縮尺までは知らないわよ、専門家じゃないんだから。その為に明日呼んであるのよ、「楽住工務店」を。これを渡して設計してもらうのよぉ。」
土地も買っていざ家をつくるとなると自分達の希望を業者にいかに伝えるかが重要になってきます。自分で書いた間取り図を手渡す方法もあれば、希望を文章で箇条書きで渡す、あるいは言葉で伝えて〈打ち合わせ議事録〉で確認する。又は信頼できる業者に全てお任せ。いずれにしても後で後悔しないように、プランの段階で詳細な打ち合わせを重ねてプラン図や模型を提出させ工事費も納得した上で設計を承認する事が肝要です。
設計を依頼する場合には、この奥さんのように工務店やハウジングメーカーに設計施工で一括発注する場合が我が国では多数派です。特に住宅の場合は設計事務所に設計依頼する方は少ないようです。
理由は様々ですが、やはり自分の詳細なこだわりや希望を実現する為には、専門家である設計事務所に頼むのが一番でしょう。家相で吉相の住宅を建てたい、新築して人生の新たな門出を運気上昇の家で出発したい。等々の希望は専門の設計事務所に設計依頼して下さい。
近年、インターネットの普及で敷居が高かった設計事務所にも簡単に相談できるようになり、設計事務所の設計監理で家を建てる方も徐々に増えてきています。
設計事務所には各々特徴があります。RC造が得意な事務所、木造主体の事務所、ローコスト住宅が専門の事務所、デザインが自慢の事務所、そして私の様な家相風水を軸とする事務所。
ホームページを開けばその事務所の特徴は一目瞭然です。ぜひ自分に合った設計事務所に相談してみてください。家相風水で【吉相の家】を計画する場合、企画の初期段階で何が重要か、それは又次回ということで・・・。