残暑お見舞い申し上げます。暑さ寒さも彼岸までと言いますが彼岸の入りまで約1ヶ月、まだまだ暑い日が続きます。気を緩めず体調管理に務めましょう。
さて、以前のコラムで土地相の吉凶ポイントを箇条書きで列記しましたが、その際に「路殺」について少し触れました。今回は土地相の吉凶要素の中でも重要な「路殺」を詳しくみてみましょう。
土地購入の際にはまず現地に行って詳細に調査することが肝要です。図面や写真では解らなかったことが見えてきます。
現地に行って肌で感じるのは敷地を取り巻く空気といったものです。直感的にここは肌に合わないと感じれば理屈抜きに購入は避けたほうがよろしいでしょう。
風水とは環境学であり、おかれた環境から自分の感性に拮抗する気を感じる事は百害あって一利なし。もしそこが「路殺」の相であったなら、風水的知識がない人でもひしひしと凶意のベクトルを感じるはずです。
敷地と接する外界要素は道路、隣地、河川、公園、公共敷地等々。この中で「路殺」の相を呈するのは道路です。道路は多様な要素を孕み吉凶に影響を与えます。
その種類、幅員、幹線道路との取り合い、横断歩道の有無、信号機の有無、「路殺」の有無。
もし道路が「路殺」であったなら土地の総体相を大きく引き下げます。
では「路殺」とは一体どういう形態なのか。これは専門家でなくても簡単に理解できます。
計画敷地に対して直角に延びた道路で当該敷地の前で行き止まりかL 字に曲がるかT字路状の道路です。解りやすくいえばこの道路を当該敷地に向かって車で真っ直ぐ走れば、敷地の前で止まるか曲がるかしない限り敷地に突っ込む形態の道路が敷地に取り付いている相を「路殺」の相といいます。
もしこの相であった場合は即座に契約を取り止めて下さい。
敷地に対して直角に延びた道路といいましたがこれが90°でなくても120°でも130°でも道路の延長線上に敷地が対する形態は「路殺」です。必ず避けて下さい。
しかし世の中、思い通りに事は運びません。知らないで買った、シガラミで購入してしまった。この場合は土地相補強を用いて凶意を軽減する事です。補強法を次に記述します。
1. 道路延長線と直交する道路境界線上の敷地内に道路幅員以上の幅のRC塀(高さ1.6m以上)を設ける。
2. 塀の色は暖色系で仕上げる。
3. 塀の後ろに高木(高さ3.0m以上)を植樹する。
4. 道路の直線延長上に玄関を設けない。
以上の補強法を必ず実施して下さい。