土地の形状には、平面的な形状と立体的な形状の両方をチェックします。
平面的な形状は、土地(敷地)を上から見下ろして(鳥瞰して)見える形状です。
多くの土地が四角形ですが、なかには三角形や三角形に近い形状もありますし、
道路から通路を通った奥に土地が広がる路地状敷地というものもあります。
旗竿敷地とも言われます。
基本的には、その土地の使い勝手や日照・通風の点で四角形の土地が好まれます。
三角形の土地や路地状敷地は、住宅のプランも制限されるので、敬遠されがちです。
ただ、ニーズが少ないだけに価格が安くなっていることが一般的ですので、対象として検討するのも良いでしょう。
ちなみに、建物を建てるためには、その土地が道路に2メートル以上接している必要がありますので、
安いからと言って単純に路地状敷地を選ぶわけにはいきません。
次に、立体的な形状についてです。
道路と土地の高さが同等であることが多いですが、道路より土地が高い位置にあることも多いです。
たとえば、新興住宅地でよく見られる風景です。山を切り開いて土地を造成する際に、どうしてもそうなってしまうのです。
道路から玄関まで階段を上がることになるので、お年寄りには辛いこともあります。
対策としてスロープを設置する方法もありますが、
道路と土地(もしくは玄関)の高低差が大きいとスロープの距離が長くなりすぎてしまい、
土地の面積を多く使用することになってしまいます。あまり現実的とは言えません。
逆に、土地が道路より低いこともあります。この場合に最も注意すべきは雨水です。
雨水が土地内に流入してくるようでは、湿気の問題が生じますし、
ひどい場合には床下浸水や床上浸水の可能性が高まってしまいます。
湿気は、当然ながらカビの問題を誘発しますし、
シロアリも湿気のあるところを好みますので、注意が必要です。
本来であれば、敷地内から道路などへ排水しないといけませんので、
対策を十分にとれるかよく検討してから購入判断した方が良いでしょう。