多くの買主が住宅を購入するときに、第1印象に大きく左右されます。
第1印象だけで購入の是非が決まることも多いのではないでしょうか。
第1印象は建物だけではありません。実は道路にも言えることです。
初めて土地や住宅を見学する際に土地(敷地)の接する道路にマイナスの印象を受ければ
購入に否定的になることもあるものです。
将来の売却の際にも影響することでしょう。
もちろん、第1印象のためだけのチェックポイントでもありません。
実用面でマイナス面があることもあるのです。
具体的なチェックポイントについてお話します。
まず、「通り抜け」です。その土地に接する道路が行き止まりになっていれば、
資産価値としてマイナス効果を及ぼすことがあります。
一般的には通り抜けできる不動産の方が価値が高いのです。
但し、行き止まりであれば、その道路に接する住宅の住人以外が通ることが少なく、
交通量も極端に少ない為に、子供を住宅の前で遊ばせているときのことを考えると
安全性が高いというメリットもあります。
不動産を見るとき、同じ条件の事柄がメリットにもデメリットにもなることが多くあります。
どちらをとるかはあなた次第です。
次に、「歩道」のある道路です。これは、道路の見た目もよく利便性・安全性の面からも
高く評価できます。
ただ、同じ歩道のある道路であっても、対象土地の側に歩道があれば子供の飛び出しなどの際に
やや安全性が高いですが、向側にあれば安全性という点ではあまり意味がありません。
塀や植栽が視界を遮ってしまい、車道を通行する車が子供の飛び出しに気づくのが
遅れることもあるのです。
そして、「障害物」です。これは、道路全体を覆うような障害物のことではありません。
その道路沿いのほかの住宅が、敷地外である道路に植木などの植物を置いているところがあります。
ほかにも、駐車している車が敷地からはみ出ていることもありますし、
自転車が敷地の外へ置いてあることもあります。
これらは、視界を遮ることで利便性・安全性にもマイナスですし、
多くの住宅が植物などを道路へ出している場合は資産価値にもマイナスです。
なかには、道路の両側の住宅がこのようなことをしているケースもあります。
道路の現況(見た目)は、人によっては案外、見落とすこともあるようです。
土地の見学に行った際に見るべきは、物件そのものだけではなく、道路も見ておくべきなのです。