少しでもエアコンの使用を控えようと、窓周りを工夫討している方も多いようです。今年は節電ムードもあり、インテリア業界でも「節電」に関するアイテムの売れ行きがかなり好調です。
窓から室内に入り込む日射を上手くカットすれば、室温の上昇を抑えられます。建物の外側に、ゴーヤや朝顔などの植物を植えて、“グリーンカーテン”を設置しているご家庭も多く見られます。
室内側で考えれば。カーテンを工夫することもその方法の一つです。カーテンやブラインドのメーカーさんも、各社必死に売り込みをしています。当然ながら、各社さんとも自社製品の素晴らしさを説明してくれますが、統一された基準ではないので、何とも判断が難しいのが実情です。
私たちもプロとして、常に情報収集は欠かせません。今日は最近良くお問い合わせをいただく、遮熱カーテンについて少しご説明をしていきます。
遮熱、つまり日射を遮ると、室温の上昇を防ぐことが出来ます。日射を遮るものとして、遮光カーテンはご存知の方も多いですよね。生地の中に黒い糸が織り込まれていたり、専用の裏地を付けたりして日射を遮ります。「暗幕」のようなイメージです。朝、少しでも光が入ってくると目が覚めてしまう方や、お仕事柄、日中にお休みになる方には必須かもしれません。
当然ながら、遮光カーテンは、部屋が暗くなってしまいます。一番日差しの強い日中に遮光カーテンを閉めると、昼間にも関わらず電気をつけなければなりません。そうなすると、「節電」のはずが矛盾してしまいますね。
そこで、遮光カーテンと同じように日射を遮りながら、でも生活に必要な明るさは確保できる「遮熱カーテン」をおススメしています。遮熱カーテンの代表的な商品は「ミラーレースカーテン」です。
ミラーレースカーテンとは、元々外からの視線を遮るために、ブライト糸という日光を反射しやすい糸を編み込んでいるもの。遮熱効果があるので、今とても注目されているカーテンです。
レース生地なので、一般には厚手のカーテン生地よりも安価です。新しくカーテンレールを追加しなくても、テンション(突っ張り)タイプの簡易的なレールで窓の枠の中に収めることも可能です。夏場だけ使用して、涼しくなれば取り外す。そんなフレキシブルな使い方をするケースが多いですよ。
オフィスなどでも十分に利用価値ありです。既にブラインドなどが設置されていると思いますが、遮熱のためにブラインドを閉じると、明るさが足りなくなり、照明をつけなければ仕事にならない、という声も良く聞きます。
ブラインドはそのままで、やはりテンションタイプのレールを利用すれば、季節に応じて対応できますね。窓や建物の構造によっては、設置が出来ないケースもありますが、検討の価値はあると思いますよ。
四季があって、美しい日本。だからこそ、夏と冬を同じに考えることはどこかで矛盾が生じます。ぜひ専門的なアドバイスを参考にして、うまく夏を乗り切ってくださいね。