費用効果によって取捨選択する工事
今回は『難易度:普通』の工事を紹介します。
この程度であれば、費用削減効果の高い工事は取り入れていきたい工事だと思います。
ちなみに、各項目の横にある(費用効果:〇〇万円)という部分は、
仮に、総額3000万円の家を計画している場合に、どれくらいの削減効果があるかという目安です。
(建物本体2400万円、屋外水道電気工事100万円、外構工事150万円、照明・カーテン100万円、地盤改良100万円、解体工事150万円、単世帯40坪、ハウスメーカーの利益率を30%として設定しています。各設備の費用は、私の独断と偏見で設定しました。)
施主手配難易度:普通
〇キッチン本体(費用効果:約25万円)
手配の際には外壁にあける換気扇用の穴をどうするのか、給排水配管はどうするのか、というすり合わせが必要
です。キッチン図面をハウスメーカーに、給排水配管図面を設備業者に、それぞれ渡しておくと良いです。
〇洗面台(費用効果:約4.5万円)
キッチンよりも簡単ですが、給排水配管の確認が必要です。洗面図面をハウスメーカーに、給排水配管図面を設
備業者に、それぞれ渡しておくと良いです。
〇トイレ便座(費用効果:約10万円)
洗面台と同じです。給排水配管の確認が必要です。トイレ図面をハウスメーカーに、給排水配管図面を設備業者
に、それぞれ渡しておくと良いです。手洗いがカウンター式のものは配管の分岐が必要なので注意が必要です。
〇エコキュート(費用効果:約20万円)
給水・給湯管と屋外コンセントの計画についてのすりあわせが必要です。エコキュート図面をハウスメーカーに、
給排水配管図面を設備業者に、それぞれ渡しておくと良いです。追い炊きの有り無しによって、必要な配管部材
も変わってきますので、早めに各担当者に相談すると良いと思います。
〇室内ドア・引き戸(費用効果:?万円)
ドアや引き戸の工事自体は難しくないのですが、壁・床との境目を収めるためにそれ以外の部品が必要になる事
もあります。予想外に費用が出てしまうこともありますので、予算削減のためというよりは、本当に気に入った
部材を入れるためでなければ、余り選択しないほうが良いかもしれません。
〇その他内装材(費用効果:?万円)
内装材も工事は難しくない項目ですが、どれくらいの量の部材を発注するかの計算が複雑です。例えば床タイル
を例に挙げると、1つあたりの大きさは決まっており、部屋の大きさに合わせて貼るためには半端なサイズが必要
だったり、割れてしまった場合の予備も発注しておかなければなりません。また、内装工事のタイミングは他の
工事との兼ね合いもありますので、そのあたりを施工監督と調整する必要もあります。
〇地盤改良(費用効果:約30万円)
鋼管杭、柱状改良工事の場合は基礎との連結もあるため難しいかもしれませんが、表層改良工事の場合は施主手
配にすることも可能です。ただし、これはメーカーによっては断られるケースもありますので注意が必要です。
次回は、『難易度:難しい』の工事をご紹介します。