(Panasonic HPより http://sumai.panasonic.jp/ihco……ne.html)
IHクッキングヒーターってどんな仕組み?
IHクッキングヒーターは旧来のラジエントヒーターとは異なり、それ自体が発熱するわけではありません。
IHクッキングヒーターはコンセントから得た交流電流を、天板のすぐ下に配置されたコイルに流します。
すると、コイルには磁束(磁力の束)が発生します。
すると、磁束の影響で鍋の金属に含まれる電子がめまぐるしく動き、それによって熱が発生するという仕組みです。
火力は強いの?
昔は「IHクッキングヒーターは火力が弱い」とよく言われてきましたが、今の製品は決してそんなことはありません。
日立の実験データによると、弱いどころかIHの方が火力が強いというデータが出ています。
(水1Lを20℃から90℃に上昇させたとき)
クッキングヒーターIH3.0kW:2分08秒
クッキングヒーターIH2.5kW:2分33秒
クッキングヒーターIH2.0kW:3分08秒
都市ガス4.65kW(大コンロ強火):3分45秒
私も、電力会社が主催する料理教室で体験をしてみたのですが、最新式のガスコンロと比較をしても弱いということは決してありませんでした。
ただし、ガスコンロとは異なり、熱せられるのは鍋底のみですので、「鍋全体をなるべく均一に暖めたい」という方は、使い勝手を一度ご自身で体験されると良いかもしれません。
使えない鍋はあるの?
標準的なタイプのIHクッキングヒーターでは、鉄鍋、鉄琺瑯、一部のステンレス製の鍋しか使えませんでしたが、最近では電流の流し方を工夫し、様々な金属でも使えるようになったオールメタルタイプがあります。
オールメタルタイプのIHクッキングヒーターではアルミや銅製の鍋も使えるようになっていますが、オールメタルタイプは初期コストが高く、アルミ等の鍋では熱効率も落ちてしまうため、あまり経済的とはいえません。
また、土鍋等の非金属鍋に関してはどのタイプでも使うことが出来ません。
電磁波は大丈夫?
電磁波の人体への影響は古くから懸念をされており、IHクッキングヒーターも例外ではありません。
しかし、社団法人日本電機工業会やWHOの発表によると、
『IHクッキングヒーターは機器から離れて使うため、その影響は携帯電話や電子レンジよりも少ない。』
『発がん性はコーヒーや漬物程度。』
となっています。
電磁波が人体にどこまでの影響を及ぼすかということは、まだ全て解明されたわけではありませんし、IHからどれくらいの電磁波が出ているかということを私自身が計測したわけではありませんので断言は出来ませんが、もし私であれば気にせずに使ってしまうと思います。