不動産コンサルタントの真山(さのやま)です。
今回も実際に物件を見る時のポイントの続きです。
5.地役権、地上権等の有無
地上権や地役権が設定されていると、建物を建てられない等の建築に制限がかかることがあります。具体的には、高圧線の下や、地下鉄等の上などがあります。現地で不自然に駐車場が大きい、街並みとして一方方向に庭がまとまっている等の場合は、地役権が設定されていて、その部分に建物が建てられない可能性があります。実際にどのくらいまでの部分まで建物が建てられるのかを現場で確認をすることが重要です。逆に空中に高圧線が走っていても、建物を建てられるケースもあります。高圧線の場合、地役権の設定者は、東京電力等の電力会社になります。昔は建てられなかったけれども、今は建てられるケースもあるので、すぐにあきらめずに、不動産の営業担当者へ確認をしてもらうのが良いと思います。?
6.ゴミ置き場の位置、自治会等の状況
ゴミ置き場については、個別収集、定位置のゴミ置場、輪番制等々、地域によってさまざまなケースがあります。目の前がゴミ置場だと嫌がる人も多いと思いますが、逆に遠すぎてもゴミ捨てが大変になります。気を付けなければならない点としては、近くにゴミ置場があったとしても、そのゴミ置場を利用できるのかどうか、実際に確認してもらうことです。個人的な経験としても、道を隔てて目の前にあるゴミ置場は自治会が違うので、そのゴミ置場は使えませんと言われたことがあります。また、感覚的なものにはなりますが、自治会や子供会といった地域のつながりについても、関係が強いエリアと希薄なエリアがあります。人間関係が密接なエリアでは、自治会の役員、近所の公園掃除の当番、地域の運動会等の係など、自治会関係のイベント等を断りにくい雰囲気になります。せめて、自治会の役員の順番等を確認して覚悟をしておいた方が良いと思います。逆に、人間関係が密接なエリアにうまく溶け込むことができれば、何かあったときにはお互い様で助けてもらえ、防犯等にも非常に有効です。
引き続き次回も各項目を細かく見ていきたいと思います。
少しでもお役に立てれば幸いです。