44兆円。
この数字にピンとくるかたは、かなりの金融ツウでしょう。
この1年半で金融機関が条件変更などに応じた債権の合計額です。
この債権の中身は、事業用融資と「住宅ローン」です。
以前であれば返済ができなくなった段階で「デフォルト」するはずの債権が
どれだけこの中にあるのかは未知数。
しかしもしもこのグレーな債権が、今度の3月末に切れる金融円滑化法案のような救済がなくなった場合に
膿のたまった腫れものが爆発するように、表面化するかもしれません。
そうなった際に、住宅ローンを支えている保証会社等はバランスシートを崩し
今までよりも優良債権にしか保証できなくなるかもしれません。
今年であれば住宅ローンを借り入れられた方も
来年4月以降の「住宅ローン受難時代」に入ると
案外と難儀するかもしれません。
住宅を購入する予定のある方は
「住宅ローン受難時代」がきてもいいように
よけいなローンは組まない、既に借り入れているローン返済は滞らないようにするなど
自分自身の「優良債権者化」をすすめておきましょう。