早いものであれから一年。
我が国を襲った未曽有の災害「東日本大震災」。
まだまだ復興とまではいかず生々しい傷跡は大半は手付かずの状況。
地震国日本。歴史的にも大震災は数多く記録されているがこの度の震災は被害の甚大さではかつてないもので気象庁発表のMw9.0は1995年の兵庫県南部地震のMw7.2や関東大震災のMw7.9を上回る大きな地震だった。
過去には1987年千葉県東方沖地震がMw8.7を記録している。
これは記録されている地震では最大規模だったが深さ60km弱でフィリピン海プレート内部のスラブ内地震で津波の影響も無く被害も少なかったので、今回の地震が日本史上最大地震と言えよう。
もちろん1923年に発生した死者不明14万2千人、建物全半壊12万8千戸の関東大震災が被害としては最大である事は言うまでも無い。
東北沖で発生する地震は過去にも津波の被害が甚大である。
今回も被害の多くは大津波に街全域が襲われ逃げる間もなく車ごと家ごと流されての被災だった。
デジカメや携帯電話の普及で地震時の映像が今もテレビやネットで映し出されているが、不謹慎だがまるで映画の特撮をみている錯覚を覚えてしまう。
津波の怖さはスマトラ沖地震の映像で認識はしていたが今回は改めておもいしらされた。
私の運営している風水家相のHPの「土地相」のページに土地と河川の離隔や方位については記述しているが海洋と土地との風水的なベクトルについての記述は無い。
これは風水家相の故郷である古の中国においては大陸の為に津波の概念がない。
河川については、定期的に氾濫を繰り返す為、離隔や方位を定めている。
しかし、「エジプトはナイルの賜物」というヘロドトスの言葉は航行だけに限ったものではなく、ナイル川周囲の土地はその氾濫により肥沃な土壌に毎年生成され人々はそこに種をまくだけで豊穣が獲得できた事の意味が込められている。
風水では土地と河川は離隔を一定の尺度で規定はしているが、河川を本質的凶意としていないのは同じ意味である。風水で土地と海洋との関係をどう読み解くか今回の震災を受け私も熟慮精査していかなければならない。