師走に入り1年の締めくくり、一番忙しい時期です。
街のイルミネーションも鮮やかに12月の活気を盛り上げています。
今回は家相診断の基本に触れていきます。
家相を診断する際はまず家屋を24方位割付して各用途毎にカテゴライズします。
この際、初めに行うのは北位の測定です。正確には「北」は二種類あります。磁北と真北です。
磁北とは簡単に言うと北極の地磁気のS極に対して、方位磁石の磁針のN極が反応して指し示す方位を言います。
真北とは、地軸の北極点を指す方向のことを言います。
真北の測定は、太陽が南中する時刻に落ちる影の方向を測定する方法があります。
通常サンビームテスター等の計測機器で真北を測ります。
建築設計で日影図等を作図する場合は真北で作図する事が建築基準法で決められています。
家相診断も真北で診断します。
家の重心を求めそれを中心に真北方位に八方位を設定します。
家相の八方位は更に各々三分割され二十四方位となります。それぞれ方位角は15°で吉凶も変化します。
この真北の角度を誤ると鬼門の方位も違ってきます。全く異質な家相が顕現しますので慎重に算出して下さい。
流派に依っては磁北を採用している鑑定士も見受けられますが私は真北を採用しています。
真北計測は計測機器で計測する他に簡易法があり、これは磁北を計測して、真北との偏心角(この角度は地域差があります)を補正して決定する方法です。
家相と風水は古代中国で発祥し兄弟の様な関係ですが、風水は家相とは異なり多くの流派は磁北を用いています。
その起源において環境学の要素が強い風水の場合は磁北を採用しているのも頷けるところではあります。