慢性的に片付けができない人
気が付くと部屋が散らかっている。
いつも探しものばかりしている。
時間通りに行動できない。
どうしても捨てられない。
自分はだらしない、だめな人間だ、と自分を責めてしまう人も少なくありません。
部屋が片付いていなくて、なんとなくイライラする、誰もが一度や二度は経験していることではないでしょうか。
実は、そんな事ばかりを繰り返してしまう方の中には、「脳のクセ」が原因の場合もあるのです。それがADHDと呼ばれる、集中力・注意力・衝動性・多動性などを自分でコントロールしにくい「注意欠陥多動性障害」のことです。
なぜ、散らかってしまうのでしょうか。
それは、他のものや事に注意がいってしまうから、と言われています。
何かを持って歩いている。
ふと、他のものが目が入る。
そのとたんに、持っていたものをその辺に置いて、そのまま忘れてしまう。
こうして、買ったものが玄関で山になっていたり、読みかけの雑誌が床に転がっていたりと、様々なものがあちこちに積み重なっていく…。
実際にADHDと診断された方の行動を観察すると、このようなことが見られるそうです。
この診断は、お医者さんでなければ出来ませんが、似たような経験がある、自分もその傾向がある、と仰る方は少なくありません。
もちろん、診断を受け治療をすることもできますが、この「脳のクセ」を理解すれば、今よりもスムーズな生活が待っているかもしれません。
私たちに部屋の整理のサポートをご依頼される方の中には、このような症状を持つ方も時々見受けられます。
片付けは主婦がする事、
女性は片付けぐらいできなければ、
と言った偏見に悩んでいる方も多いのです。
慢性的に片付けができなくなっておられる方は、プロのサポートを受けることで、かなり改善されると言われています。
少しずつ、このような方へのサポート体制も整ってきています。やはり自分自身を理解することは、最初の一歩です。
単に片付けができないくらいで、と思わずに、このような書籍もたくさん出ていますので、何か読まれて見ることもお勧めします。