マイホーム計画が順調に進み、具体的に設備選びの段階。設備メーカーのショールームに行って、どれにしようか、と嬉しい悩みですよね。
仕事柄、そんな場面に立ち会うことも多くあります。
ショールームは具体的に商品を確認したり、色や寸法をチェックするために欠かせない存在です。ところが、当然ながら自社の商品をより良く「見せる」ための演出も過剰にされています。
ですので、ショールーム見学の際は「冷静な判断」も忘れずに。
ほとんどの方にとって、家というのは生活の場であるはず。実際の生活シーンを思い浮かべて、商品選びをしましょう。
キッチンを選ぶ際、最近はオープンタイプのキッチンが人気です。でも、生活感が出てしまうのもキッチン。オープンキッチンにしたものの、隠すためにロールスクリーンを付けてください、と後から言われることもあります。
ショールームのような状態を常に保てる方は、そうそういないと思います。
それに、完成してから実際にいただくご相談で多いのが、
・タオル掛けはどこに付ければよいでしょうか?
・布巾やまな板の置き場所を考えてなかった!
・ゴミ箱を置く場所がない…
などなど。
キッチンを使うのは毎日のこと。必ず、実際のシーンを良く想い浮かべて、選んでくださいね。
?キッチンだけでなく、トイレや洗面所も同じですよ。小さなものですが、タオル掛けは重要です。
お客様によっては、家族全員分のバスタオルを洗面所の壁に掛けたい、という方もいます。
洗面所って、本当に壁が少ないのです。間取りを考える早い段階で、そのような細かなご要望も伝えておく必要がありますね。
そしてもうひとつ、忘れてはいけないのが、トイレのペーパーホルダー。
タイルを貼ったり、アクセントクロスでおしゃれな空間に仕上がったけれど、ペーパーホルダーやタオル掛けが、公共のもの?と思うようなちょっと残念なもの…ということも多いです。
細かなアクセサリーも、手を抜かずに選びたいですね。それは洋服のコーディネートと同じです。おしゃれな方は小物選びにもセンスを発揮しますよね。
ハウスメーカーさんや工務店さんによっては、標準仕様が決まっていて、それ以外のものにすると、びっくりするくらいのオプション代がかかることもあります。また、最初から価格に含まれていないこともありますよ。
あらかじめ、確認しておかなければ、完成してから困ってしまいます。
そして何よりも大事なのは、自分たちの生活スタイルを把握して、自分たちがどんな暮らしをしたいのか、を明確にすることです。
ショールームのように、展示品を並べるだけでは、快適な生活にはならないのです。
ショールーム同行や、設備選びのアドバイスなどにも対応している、専門家のアドバイスを参考にすることもおススメです。