買付証明書とは
買付証明書とは、「この条件ならこの土地を買います」という買主から売主への意思表明をする書類です。規定のフォーマットがあるわけではありませんが、何ページにもわたる売買契約書と異なり、通常は書面1?2枚になることが多いようです。法的な拘束力は無いものの、書面での明確な意思表示ですので、「買付けが受け入れられたら必ず購入する」というしっかりとした決意を持って提出する必要があります。通常、不動産屋を介した土地の売買では、この買付け証明書を買主から売主へ提出することが購入の第一歩になります。
指値どおりでなくても良い
買付証明書には金額と条件を書く欄がありますが、ここに書くのは売主の指値である必要はありません。仮に2000万円で売りに出ている土地であれば、「1900万円なら買います」という提示も出来ますし、古屋付きの家であれば、「更地にしてくれたら買います」という提示の仕方も可能です。売主さんとしては少しでも高く売りたいという気持ちがあると思いますが、なかなか買い手が現れない物件の場合には交渉に応じてくれるケースもあるので、一度不動産の担当者に相談してみましょう。
買付が受理されると
買付の条件が買主に受理されると、売渡承諾書が売主から届きます。これは、「買付証明書の条件で土地を売りますよ」という意思表示です(口頭での応諾となるケースもあります)。その後、買主・売主の都合をすり合わせて契約の日取りを決めます。両者はここで初めて顔を合わせることとなります。契約時には売買契約書・重要事項説明書への署名と、手付金の支払いを行い、その後一ヶ月程度で土地の引渡しとなります(残金の支払いはこのときです)。
以上が買付証明書の説明でした。少しイメージが湧きましたか?手続き事態はそこまで複雑ではありませんが、不動産担当者と力を合わせて、円満に進めていきたいですね。