イタリアの10年ものの国債金利が7%を超えました。
住宅ローンの10年固定の金利が1%台の時代に、です。
イタリアという国家より日本人個人のほうが信用性が高いということでしょうか。
これはいわゆる「信用不安」から起こる「キャピタルフライト」による「債権安」が生み出している現象です。
国債といっても所詮は借金。
信用に問題があれば誰も貸してくれなくなります。
これから追加の国債発行(つまり借金)をしようとしても
7%以上の金利でないと貸してくれない。
いかに信用が重要か、ということです。
住宅ローンの金利はいろいろな要素で決まります。
金利は国債に連動しているとか、短期プライムレートに連動しているとかいいますが
しかしどこまでいっても「その人の信用力」というのが最重要です。
住宅を購入する予定があるのであれば
むやみに新し借金はつくらない。
カードやローンは予定日にきっちり返済する。
事業者であれば売り上げを毎日金融機関に預け入れ
確定申告は正しく行う。
そういった努力を地道に行うことで「その人の信用力」をあげておくことが大切です。
「変動金利が1%を切る」というのは
あくまでも「可能性」の話です。
だれでもそうなるのではなく、むしろ1%を切るのは相当「その人の信用力」が高い場合と思っていいでしょう。
住宅ローンの変動金利はおおむね2.5%程度。
ここから「優遇金利」が適用されてはじめて1%台を切ることができるわけです。
その優遇金利はさまざまな個人の条項で審査され決定します。
その時になってあわてて信用力を上げようとしても後の祭りです。
常日頃から住宅購入を見据えて信用力をあげていく行動をしていくことが大切です。