年間12万件。
これは平成22年「自己破産者」の数です。
借金等の支払いが不能になり裁判所へ駆け込み借金をチャラにしてもらう、いわゆる「免責」件数です。
この内、約2割程度が住宅ローンの返済が不能になった債務者、といわれています。
とすれば約2万強の方が住宅ローンが原因で「破産」してしまっている、ということ。
これはなかなかの数ではないでしょうか?
では、なぜ「破産」してしまうのでしょうか?
原因はいろいろありますが「住宅ローンが残っている」ことが主原因です。
そんなの当たり前じゃないか!と叱られそうですが。
逆にいえば住宅ローンを完済してしまえば「破産」せずに済むのです。
でもそう簡単に住宅ローンを完済することなどできませんよね。
そこで、まず「実質無借金」を目指すことから始めて下さい。
第一段階は「物件の売却予想額」+「金融資産額(預貯金、保険、投信等」の合計が住宅ローン残債額を上回ること。
これで実質無借金です。
万が一何らかの原因で住宅ローンが返済できなくなっても、物件を売却し不足額を現預金等で埋められれば、「破産」はしなくてもすむのです。
第二段階は「金融資産額」だけで住宅ローン残債額を上回ること。
ここまでくればほんものの「実質無借金」ですね。
実際はここまで来る前に「繰り上げ返済」するなどして住宅ローンはかなり減ってくるでしょう。
いずれにしても「実質無借金」を目指していくことで、安全な住宅購入が実現されます。
住宅購入時に、どのくらいの期間で実質無借金が可能になるかを検討してみてください。
住宅ローンが原因で「破産」しなくてはならない方が一人でも多くなくなることを祈っています。