間取りを考える上で絶対に欠かせない 7つのチェックポイント

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冬も終わり、いよいよ暖かな春を迎えましたね。

春はスタートの季節。気持ちが前向きになって、そろそろ建てようという方もいらっしゃるのではないでしょうか?

そこで、今回は『間取りを考える上で欠かせない7つのチェックポイント』と題して、間取りを見る上での大切なポイントをお話していきます。

はじめに:なぜ間取りをチェックする必要があるのか?

何故間取りをチェックするべきなの?
チェックすると言うと、「間取りなんて設計担当者にお任せでいいんじゃないの?」という声も聞こえてきそうですね。

確かに、敏腕の設計士がこちらの要望を全て汲み取ってくれて、期待を超えるような素晴らしい提案をしてくれたら・・・、そんな素晴らしいことは無いですね。それでは、なぜ間取りをチェックする必要があるのでしょうか?

大きな理由を2つ挙げるとすれば、
担当者のレベルがバラバラ
優先すべき要素は価値観によって異なる
ということが言えます。

まず、【担当者のレベルがバラバラ】という点に関してですが、ハウスメーカー・工務店に間取り図の作成を依頼した場合、誰が作成するのかという実情は建築会社によって大幅に異なります。

建築会社のパターンを3つに分けると、
1.ベテラン建築士が全て設計する業者
2.基礎設計は若手建築士が行い、最終チェックをベテラン建築士が行う業者
3.基礎設計は営業が行い、最終チェックをベテラン建築士が行う業者
という3通りに分かれます。

間取りの良し悪しは、部屋のレイアウトや窓の配置などの基礎設計が大きな割合を占めますが、担当者のレベルが変われば、当然提案される間取りの質も異なります。特に、基礎設計を営業が行う場合ですと、営業がどこまでしっかりと勉強をしているかによって間取り図には雲泥の差が出来てしまいます。

そういった間取りの良し悪しを見抜く上でも、私たちがある程度間取りの勉強をしておくことはとても役に立ちます。

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また、【優先すべき要素は価値観によって異なる】という点に関してですが、『いい間取り』というのは人によって異なります。

もちろん、広さ、動線、風抜け、日当たりなどの各要素が全て完璧なのであればよいのですが、限られた敷地条件の中で間取り巣を組んでいくと、どこかに犠牲が生じてしまうものです。

そんな時に、どちらの要素を優先させるかというのは、住む人の価値観によって異なります。ですから、ある人にとって良い間取りが、別の人にとってはイマイチと言うことも起こりえてしまうのです。

自分の優先したい要素が、きっちりと尊重されているかどうかを確認するためにも、間取りをチェックするスキルは大切です。

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それでは、どんなポイントが大切なのかを順番にご紹介してきましょう!

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ポイント1:明るさ

明るさ
明るくて居心地の良い家にするためには、明るさを考慮することがとても大切です。

南側に大きな窓が取れれば言う事はありませんが、直射日光にこだわらなくても、窓の前に空間が空いてさえいれば間接光を取り込むことが出来ます。
(試しに、今お住まいの部屋の北側の窓以外をふさいでみると体感していただけます)

新居の明るさに関しては、「この間取りの部屋は6畳で窓が180センチだから、今住んでいる居間と同じ」というように、図面を見ながらシミュレーションを行い、新居の明るさのチェックをすると良いでしょう。

ポイント2:風抜け

風抜け
風抜けは日当たりと並んでとても大切な要素です。

最近は高気密・高断熱の家が増えてきて、なかには一年中窓を開けなくても良い生活を提案するハウスメーカーもありますが、春・秋の心地よい時期に吹く風が取り込めるのであれば、尚更良いと言えます。

次のようなポイントを注意してみると良いでしょう。

窓が対角に取れているか
風抜けの良い家を作るためには、『風が入ってくる窓』、『風が抜ける窓』という2つの窓が必要ですが、2つの窓が近い位置にあっては空気のよどみが出来てしまいます。今の間取りに、東西・南北それぞれ対角線上の抜けがあるかを一度確認してみてください。同じフロア内で窓を取ることが難しいのであれば、2階のホールや天窓も考慮して見ると良いと思います。

風が入ってくる方向に窓はあるか
一般には、海風・山風と言って、昼は山側から海側に、夜は海側から山側に、風が吹くといわれています。他にも様々な条件から敷地によって風が吹きやすい方角がありますから、窓の向きが敷地にあっているかを確認しましょう。

ポイント3:動線

動線
動線は日々の生活を快適に過ごす上でとても大切です。

代表的なものとしては、キッチンの家事動線。シンク・コンロ・冷蔵庫という3箇所を結んだ距離が3m60cm~6mに収まると使いやすいと言われています。

他にも、次のような点をチェックしてみてください。
「トイレと洗面脱衣室は近いか」
「客間とトイレは近いか」
「玄関から客間まではスムーズに行けるか」
「テレビの前を横切る頻度は少ないか」
「廊下を歩いていて、突然開いたドアにぶつからないか」
「ドアを開けてから階段までの距離はあるか」
「廊下は複雑に入り組んでいないか」
「子供と顔を合わせる工夫はしてあるか」

他にも、家が完成したときのことを想像して、動線計画が上手に出来ているかをチェックしてみてください。

ポイント4:収納量

収納量
収納量は主婦の方なら、誰しも気になるポイントですね。

一般に収納量の目安は床面積の10%と言われていますが、あくまで目安であり、10%あれば十分というわけではありません。

大切なのは、『今あるもの、これから増えるもの、それぞれが収まるスペースが、適材適所にある』ということです。

お勧めしたいのは、各部屋ごとに物を書き出して、収納スペースが妥当かどうかを検討することです。

例えばリビングなら、雑誌、新聞、テレビのリモコン、学校のプリント、CD、電話
他にも玄関ホールであれば、靴、玄関に飾る花瓶、屋外で使う遊び道具、認印
和室であれば、お客様用の布団、座布団
といったように、物を使う場所にそれが収まる収納があるかをチェックしてみてください。

それに加えて、普段使わない物をしまう納戸があれば言う事はありません。

ポイント5:温度管理

温度管理
最近は「家族とのふれあいを大切にしたい」という考え方から、一体感の有る間取りを選ぶ方が増えていますが、その際に大切なのが温度管理です。

温度管理というと、断熱性という言葉がパッと頭に浮かびますが、大切なのはそれだけではありません。

例えば、吹き抜けがあるリビングを想像してみましょう。

冬場に暖房を入れたとき、暖かい空気は上に昇ります。いくら断熱性が高くても、「床暖房で足元からあっためる」、「シーリングファンで空気を攪拌する」、といったような工夫がなくては、リビングが暖まるまでにはずいぶんな時間が掛かってしまいます。

また、夏場の最上階の階段ホールはどうでしょうか。

家の中で一番熱い空気は階段を伝ってホールへと集まってきます。屋根からの熱もありますし、何か空気を入れ替えるような工夫がなくては、熱気がこもってしまいますね。

検討している家の、断熱性と設備を踏まえたうえで、温度管理が出来る間取りになっているかどうかをチェックすることは大切です。

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ポイント6:プライバシー

プライバシー
家族が快適に過ごす上で、プライバシーへの考慮はとても大切です。

プライバシーの主な要因としては『視線』と『音』の2つが挙げられます。

『視線』に関して例を挙げると、
「お客様からキッチンの散らかった様子は見えないか」
「布団や洗濯物を干すとき、気兼ねなく通れる通路があるか」
などが考えられます。

また、『音』に関しての例を挙げると、
「トイレの音は、玄関先・LDK・客間などに聞こえないか」
「寝室の上には、足音が響く部屋がないか」
等が代表的です。

プライバシーには様々な形があります。実際にその場所に住んだことを想像して、不便がないかをチェックしてみましょう!

ポイント7:家相

家相
家相は古来中国の風水思想が元になった、家作りの掟のようなものです。

「この場所に水回りを持ってきてはいけない」
「玄関はこの方角が良い」
というように様々なものがあります。

家相を重視するかどうかは、その人その人の価値観によるところが大きいので、必ずしも家相どおりの家を建てることが重要だとはいえないのですが、大切なのは、
『身内で決定権の有る人が家相を重視しているか』
『検討している間取りの家相学的な良し悪し』
という点を知っておくことです。

「ご両親の、この間取りは鬼門に玄関があるからダメだ、という一声で、考えてきた間取りが没になってしまった…」
「完成後に親戚を招いたら、家相に関して嫌なことをいわれてしまった…」
ということはよく耳にするお話です。

先の2点を理解した上で間取りを設計していけば、いくら家相が悪い間取りでも、没になったり、嫌な思いをすることはないはず。

家相を気にしないという方も、是非この点は注意してくださいね。

家相のコラムはこちらから⇒ http://www.rakunism.com/column-kasou/

さいごに.

いかがでしたでしょうか?7つ全てを覚えるのは大変かもしれませんね。

しかし私たちはプロではありませんから、7つの項目を覚える必要はありません。

建築会社との打ち合わせが終わって、担当者が帰った後で結構です。お手元の図面と、このホームページの画面とを見比べながら、それぞれの項目をチェックしてみてください。

漠然と間取りを眺めるのではなく、「チェックするぞ」という気持ちで見ることで、それまで見落としていた様々なポイントが見つかるはずです。

後になってもずっと満足して住める家に建てるために、ぜひ確認をしてみてくださいね!

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