「ただいまキャンペーン中!住宅ローン金利0.1%優遇!」
こんな新聞広告を最近よくみかけます。
少しでも安い金利で借りたいのが消費者心理です。
どうしてもこのような広告には惹かれますよね。
ところで。
住宅ローンの「金利」って、なんでしょう?
そこには気をつけないとたくさんの落とし穴がある可能性があります。
まず基本知識として、3つの金利をおぼえてください。
「基準金利」
「優遇金利」
「適用金利」
この3つです。
広告や銀行が示す金利はどの金利ですか?
住宅ローンの金利とは、基本的に「基準金利」であることを忘れないでください。
その「基準金利」から「優遇金利」を差し引いたのが「適用金利」です。
よく「変動金利0.875%」と書かれている広告がありますが
正しくいうと「基準金利2.475%から優遇金利1・6%を差し引いて適用金利0.875%」ということが多いのです。
でも結局0.875%なんだからいいんじゃないの?
そう思われる方はその「住宅ローンローン概要書」をよく読むことをお勧めします。
たとえば。
「基準金利2.475%、優遇金利1.6%、半年後からはその時点の基準金利―0.4%を適用する」
というケースもあります。
もしも半年後基準金利が変わらなければ、その後半年間の適用金利は2.075%ということになるのです。
さらに「残高が一定額未満になった場合は、基準金利を適用する」というケースもあります。
借入時の「適用金利」が表面上同じでも、その後の金利がどう変わっていくのか。
変動金利や固定選択型の場合は注意が必要です。
とくに変動金利の場合は、返済額は5年間は変わらないので適用金利が変更されても気づかないことが多いのです。
約定によっては、一度でも返済が滞った場合優遇金利を適用しない、つまり基準金利がそのまま適用されるということがままあります。
途中で金利が変わっていても返済額が変わらないので本人は気付かないことがあるわけです。
しかし返済額の金利分が増えているため、残高の減るスピードが遅くなり、当初の予定と大きく変わってしまうおそれがあるのです。
「その金利は、なんだろう?」
つねに金利の種類とルールを確認しながら、賢く選んでいくことが重要ですね。